ひたすらUMLとか勉強してる。
プロジェクトというものの進め方において、「スコープ」という重要な概念がある。
要はそのプロジェクトが担当すべき範囲のことで、これをプロジェクトの最初で明確にしておかないと、
あれもやってこれもやってという流れになり、結局プロジェクト総崩れとなってしまう事例が多いのである。
最近のイラク人質事件に関する様々な意見を見ていると、このスコープがあまりにも曖昧な意見が多すぎることに気付く。
何を前提条件として、どの範囲で、どういう結論を出そうとしているのかがまったく明確でない。
親が子供に対して、「だからお前は駄目なんだ」と言うのに似ていると思う。
「だから」の前にある論理は正しいのかもしれないが、その論理と「お前は駄目なんだ」とはスコープが違うのだ。
ネットの日記ぐらいならまだいいけど、ニュースコメンテーターが平気でスコープのずれた話をしていたりする。
ま、イラク人質事件は自分と離れた問題だからいいけど、この国じゃプロジェクトマネジメントがしっかり根付くまで、まだ数十年単位での時間が必要かもしれないなぁとため息をつくのだ。